課題解決のご提案/LIB 電極材のフィブリレーションの処理事例
アイリッヒ インテンシブ ミキサーは、電池材料の混合、造粒、混練、コーティング等の複合的な原料処理を1 台(ワンポットプロセス)で処理することが可能です。リチウムイオン電池だけではなく、全固体電池を始めとした次世代電池への応⽤も期待できます。
本記事では、ドライプロセスでご紹介した「バインダーのフィブリレーション(フィブリル化)」の処理事例を取り上げます。「せん断⼒と材料温度のコントロール」という課題をお持ちのみなさまにとって、課題解決のヒントとなれば幸いです。

処理後の外観
⾼速攪拌によるせん断⼒により、バインダーをフィブリレーションできた。

処理後の外観(排出後)
握るとまとまることが確認できます。弊社テクニカルセンターでは、テスト機を⽤いてサンプル作製をお試しいただけます。

圧延後のシート状態
弊社テクニカルセンターのテスト機で処理したサンプルを⼿作業で圧延しシート状に成形したものです。
関連動画のご紹介
関連製品のご紹介
アイリッヒ インテンシブ ミキサーは原料、混合物、化合物のさまざまな処理⽤途のために開発された⾼速撹拌混合機です。⽤途に応じた撹拌⼯具(ロータ⼯具)の形状と回転数の選択により、最適な原料処理を実現します。運転条件の調整により、混合、造粒、混練、スラリー化などの複数のプロセスを1台の機械で対応可能です。冷 却‧加熱に対応するジャケット構造の混合パン含め、さまざまなプロセスを可能にする幅広いオプションを設けており、⽤途に応じたカスタマイズが可能です。
アイリッヒの混合原理の特⻑
①偏⼼した位置で撹拌するロータ⼯具(撹拌⼯具)
ロータ⼯具の形状、回転⽅向や回転数の変速域を⽤途に合わせて選定可能
②ツールセット(スクレーパ)
混合パンの内壁や床に付着した原料をかきとり、同時にロータ⼯具への効果的な原料移動を促進
③混合パン(混合容器)
回転することにより、混合容器内のすべての原料を連続的にロータ⼯具へ送り込みます。
独⾃の機構
- 短時間混合および⾼い均質性
- ⽐重の異なる原料の処理が可能
- 回転する混合パンが原料移動を促進し処理残しを低減
- ロータ⼯具の形状を選定し、混合パンの回転数を調節することにより複合的な原料処理に対応可能
- プロセスの複合化によって⽣産設備の省スペース化、省エネ化を実現
- 最適な運転パラメータを設定することで、再現性の⾼い原料処理を実現
今回ご紹介したプロセスに適した製品の概要と弊社テクニカルセンターのテスト機の設置状況は下記のとおりです。より詳しくお知りになりたい方は、お問い合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。
アイリッヒ インテンシブ ミキサー
型式 | 有効容量 (L) |
運転データログ | 冷却用混合パン ダブルジャケット |
テクニカルセンター テスト機 設置状況 |
---|---|---|---|---|
EL1 | 1 | 〇 | × | 〇 |
EL5 Profi Plus | 5 | 〇 | 〇 | 〇 |
EL10 Profi Plus | 10 | 〇 | 〇 | × |
R05T | 40 | 〇 | オプション | 〇 |
RV12W | 400 | 〇 | オプション | 〇 |

EL1

EL5 Profi Plus

EL10 Profi Plus
R05T
RV12W
少量の原料処理テストより承ります
日本アイリッヒのテクニカルセンターでは、最小1Lから最大400Lのテスト機を揃えており、少量の原料処理テストからスケールアップテストまで各種テストを行っています。経験豊富なスタッフがお客様の最適な原料処理方法をご提案いたします。
以下よりお気軽にご相談ください。